野球 ピッチャーの投げ方4種類!おすすめは断然「スリークォーター」!

野球では「ピッチャーの投げ方」は、腕の角度で分けられ、以下の4種類あります(矢印は腕の角度)。

  1. (⬆️)オーバースロー
  2. (↗️)スリークォータースロー
  3. (➡️)サイドスロー
  4. (↘️)アンダースロー

皆さんご存知のとおり、オーバースローは真上から投げる投げ方ですよね。

そして、スリークォータースローは斜め上から、サイドスローは真横から、アンダースローは斜め下から投げる投げ方ですね。

野球でピッチャーをやっている人、これからピッチャーをやろうとしている人は4種類の中で「どの投げ方がいいのだろうか?」と迷う人もいると思います。

  • 4種類の投げ方から自分に合った最適な投げ方(腕の角度)を見つける
  • スリークォーターが断然おすすめ
  • 投げ方よりも大切なこと

今回は上記をお伝えします。投げ方に迷っている人におすすめの記事となっております(^^)

4種類の投げ方の中で「最適な投げ方のポイント」はシンプルです

まずはじめにピッチャーを始めたばかりの選手、投げ方に迷っているピッチャーのために4種類の投げ方から「自分に合った最適な投げ方」を見つけるヒントをお伝えします。

簡単に言ってしまうと「楽に投げられる投げ方」がその人に合った最適な投げ方になります。

具体的にいうと

  1. 楽にコントロール良く投げられる
  2. 楽に速いボールが投げられる

このような投げ方が理想的な投げ方です。

「楽に」というとこがポイント!

シンプルですね(^^)

「楽に速くコントロールよく投げられる」というのが、その人の身体の使い方に合った「効率的な投げ方」となります。

ピッチャーはいくら速いボールが投げられてもコントロールが悪ければ、試合になりませんよね。

コントロールが良ければ、そこそこのスピードで抑えられます。

でも、どうせなら速いボールをコントロール良く投げたいですよね(^^)

おすすめの投げ方はズバリ「スリークォーター」

ピッチャーであれば「三振を取りたい」「速いボールを投げたい」「コントロール良く投げたい」と思いますよね。

これらを実現するのに、4種類の投げ方から一番おすすめする投げ方はズバリ「スリークォーター」です。

4種類の投げ方はそれぞれのメリットがあり、それで迷う人が多いかもしれません。

でも4種類の中で一番メリットが多いのは、スリークォーターです。デメリットが一番少ないのもスリークォーターです。

スリークォーターをおすすめする4つの理由

4種類の投げ方から、なぜスリークォーターをおすすめするのか?

それは、この4つの理由からです。

  1. 活躍しているプロ野球のピッチャーはスリークォーターが多い
  2. 球速アップが目指せる
  3. 制球力アップが目指せる
  4. 奪三振の増加が目指せる

活躍しているプロ野球のピッチャーはスリークォーターが多い

プロ野球では、4種類の投げ方のなかでスリークォーターのピッチャーが圧倒的に多く、活躍している(好成績を残している)プロ野球のピッチャーはスリークォーターの割合がとても高いんです。

いろいろ調べてみると、歴代で勝利数・奪三振数・与四球率などで名前が出てくるのはスリークォーターのピッチャーが多いのに気が付きます。

まずメジャーでは

  • 通算勝利数1位
  • 通算セーブ数1位
  • 通算奪三振数1位
  • 通算奪三振率(9イニング当たりの奪三振数)1位
  • 歴代最多のサイ・ヤング賞7回
  • シーズン与四球率(9イニング当たりの与四球数)リーグトップ9回
  • 世界最速(169キロ)

のピッチャーがスリークォーターです。

また日本でも

  • 通算勝利数1位
  • 通算セーブ数1位
  • 通算奪三振数1位
  • シーズン勝利数 歴代1位
  • シーズン奪三振数 歴代1位
  • 通算与四球率1位
  • 日本人最速165キロ

のピッチャーがスリークォーター。挙げ始めればキリがないですが、、、

日本のプロ野球で、まだ記憶に新しい2000年以降の沢村賞ピッチャー、シーズン最多奪三振のピッチャーの約9割がスリークォーターです。

奪三振数が多いピッチャーもスリークォーターのピッチャーが圧倒的に多い。

コントロールでいえば、今も昔も与四球率が低い(つまり四球が少ない)ピッチャーのほとんどがスリークォーターです。

球速でいえば、メジャーでも日本のプロ野球でも160キロを越えるボールを投げるのもスリークォーターのピッチャーばかりです。

スリークォーターは「球速アップ」と「制球力アップ」が目指せる

球速や制球力アップさせたい人にもおすすめできる投げ方です。

なぜ球速が速くや制球力が良いピッチャーがスリークォーターに多いのか?

それは「フォームに安定感があり、かつ効率的にパワーを発揮できる」からと考えられます。

野球をやっている人は、スリークォーターが一番多いですよね。

それは全体的にバランスがよく、4種類の投げ方のなかで「最も投げやすい投げ方」だから だと考えられます。

球速アップが目指せる

球速を速くするには「体幹を速く回転させる」必要があります。

体幹が速く回転すれば、それに繋がる腕も速く振られることになります。

球速の速いピッチャーを見れば分かりますが、体幹の回転がとても速く、トップに入ったかと思うと一瞬でボールがリリースされる感覚に襲われます。

では、なぜ体幹の回転を速くするのにスリークォーターが良いのでしょうか?

それは投球の際の下半身に対する「背骨の角度」が関係しています。

下半身に対して一直線に近いほうが回転は速くなります。

「サイドが最も一直線近いから一番いいのでは?」

と思ってしまいますが、上から投げ下ろせるスリークォーターのほうが「グローブ側の腕」を利用して回転を加速させやすくなります。

またピッチング動作では一般的に、ややグローブ側の腕のほうに背骨が傾いているスリークォーターのほうが回転が速くなります。

実際、球速が速いピッチャーはサイドよりスリークォーターのほうが多いですよね。

4種類の投げ方のなかでも、オーバーも体幹の回転が速いほうですが、背骨の傾きが大きすぎるので、スリークォーターに比べると体幹の回転を速くするには向いていません。

制球力アップが目指せる

制球力を良くするには「自分の身体をうまくコントロールすること」がカギになります。

そして身体をうまくコントロールするには「フォームの安定性」が大切になります。

オーバーやアンダーは背骨の傾きが大きすぎるので、一般的に安定感が悪く体勢が崩れやすいため、身体のコントロールが難しくなります。

純粋なオーバーやアンダーが少ないのは、身体のコントロールが難しいからでしょう。

それに比べてスリークォーターは背骨の傾きが少ないため「身体をコントロールしやすい」というメリットがあります。

オーバーからスリークォーター、またはスリークォーターがサイドに変えて制球力が良くなるピッチャーがいます。

それは背骨の傾きが少なくなることで、その結果フォームが安定したからと考えられます。

奪三振の増加が目指せる

プロ野球で奪三振が多いピッチャーの特徴といえば何でしょうか?

  • スピードが速い(変化球も速い)
  • コントロールが良い
  • ストレートや変化球のキレが良い

こんな感じでしょうか。

・・・勘の鋭い人なら「あっ!?」と気づくのではないでしょうか?

これらはスリークォーターの投げ方で目指すことができます。

球速・制球力アップの話は先ほどしました。そして、実はストレートや変化球のキレの向上も目指せるんです!

なぜかと言いますと、スリークォーターで体幹の回転が速くなり「腕が速く振られる」からです。

「腕が速く振られる」ということは「指先も速く振られる」ので、リリースするときにボールに強い力を伝えることができます。

ということは・・・

ボールの回転数が多くなる➡️ストレートや変化球のキレが良くなるんです(^^)

なので、スリークォーターは奪三振を多くしたい人にもおすすめです。

メジャーにはサイドスローでも160キロを投げるピッチャーがいる?

メジャーリーグを代表するピッチャーで以下の5人を知っていますか?

  • クレイグ・キンブレル
  • マックス・シャーザー
  • クリス・セール
  • ランディ・ジョンソン
  • ペドロ・マルチネス

もしかすると、野球好きの方ならご存知かもしれません。

この5人は160キロ前後のストレートやキレの鋭い変化球を駆使して多くの三振を奪う最強ピッチャーたちです。

これらのピッチャーの投げ方は、一見するとサイドにみえます。

しかし、よくよく動きを観察してみると、サイドよりも少し腕が上がっています。実は、みんなサイド近いスリークォーターのピッチャーなんです。

このピッチャーたちはサイド気味のスリークォーターで、腕を上から振り下ろしています(普通のスリークォーターほどではありませんが)。

このピッチャーたちは体幹の回転も高速で、それに繋がる腕も高速で振られていきます。

その指先からリリースされるストレートや変化球のスピードやキレは、メジャーでも一級品です。

投げ方も大切だが、その前にもっっっと大切なことがある

投げ方(この記事ではオーバーやスリークォーターなど「投げる側の腕の角度」のことを指します)も大切ですが、その前に大切なことがあります。

初心者の人はリリースのときの形を気にする人も多いのですが、大切なのは「そこにいくまでの過程」です。

リリースにいくまでの過程が重要で、そこで大切になってくるのがこちら↓↓↓

  • 投げる側の腕(右ピッチャーなら右腕)以外の使い方
  • 筋力や柔軟性の向上

これらがしっかりと出来ていることで上記でお伝えした「スリークォーターの恩恵」を受けることができます(^^)

「投げる側の腕以外の使い方」と「筋力や柔軟性の向上」の大切さ

「投げる腕以外の使い方」とは

  • グローブ側の腕の使い方
  • 体幹の使い方
  • 下半身の使い方          ・・・など

のことをいいます。

また「筋力や柔軟性の向上」も大切で、特にどの部分の筋力や柔軟性の向上が大切かといいますと、体幹に近い

  • 肩関節周り
  • 股関節周り

です。この部分の筋力や柔軟性を向上させることがピッチングにはとても重要になります。

これらが出来ていないのに投げ方(腕の角度)にこだわってしまうとケガに繋がります。

「投げる側の腕以外の使い方」「筋力や柔軟性」で、特に重要性が高いのは「下半身」です。

なぜ? かといいますと、どの投げ方でも下半身がうまく使えていないと「制球力もスピード」もつかないからです。

具体的には

  • 下半身の効率的な使い方
  • 下半身の高い安定性

が大切になります。これらは下半身の筋力や柔軟性なども大きく関係しています。

言うまでもありませんが、下半身が効率的に使えなかったり、下半身の安定性がなかったりすると投球に支障が出るのは当たり前です。

投球は「地面から力をもらうこと(地面反力)」で成り立っています。

最近の研究では「軸足の地面を押す力」と「踏み込んだ足の地面を押す力が強い」の両方が強ければ強いほど球速が速くなると言われています。

下半身が効率的に使えると、その上にある上半身に力が伝わりやすくなります。

そして、下半身の安定性が高いというのは、簡単にいえば「片足で立ったときのバランスが良い」ということです。

下半身の安定性が高い選手は「足を上げた時」や「足を踏み込んだ時」など、片足でのバランスが良く体勢が崩れないので、身体のコントロールがうまくできるようになります。

制球力を良くするのに大切なのは、自分の身体をうまくコントロールできる能力と先ほどお伝えしました。

逆に制球力が悪い選手は、ランジや横っ飛びジャンプなどでふらつきやすく、こういった片足でのバランスが要求される動作が苦手です。

投げ方を気にする前に

「下半身がうまく使えているか?」

「下半身がしっかりと安定しているか?」

などを、まず考えていただければと思います。

脱力することの大切さ

「投げる側の腕以外の使い方」や「筋力や柔軟性の向上」ができると、自然と「自分に合った投げ方(腕の角度)」が見つかりやすくなります。

そしてここで大切になってくるのが、投げる側の腕・肩の「脱力」です。

投げる側の腕・肩(右ピッチャーなら右腕と右肩)はリリースのとき以外は、なるべく「脱力」していることがとても重要です。

ピッチングでは体幹が回転して、それにつられて腕が振られます。腕は「振る」のではなく「勝手に振られる」という意識が大事です。

体幹が回転すれば、肩や腕を脱力することで「勝手に振られる」ことになります。

また脱力することで、肩への負担も減らすことができるのです。それは「ゼロポジション」で投げることができるからです。

ゼロポジションとは

「肩甲棘(けんこうきょく。肩甲骨の上のほうにある棒状のでっぱり)と上腕骨が、ほぼ一直線上になる状態のこと」

ゼロポジションでピッチング動作ができると、インナーマッスルへの負担を少なくなり、肩の安定性を保つのに役立ちます。

トップ~リリースにいくまでにゼロポジションになる必要があるのですが、トップ~リリースまでの時間は

わずか約0.12秒(!?)

なので、意識して腕の角度をゼロポジションに持ってくることは不可能だと言われています。

そうではなく、テイクバック~リリースまで腕や肩をなるべく脱力することで、腕の角度が「勝手にゼロポジションになる」んです。

「肘を上げないといけない」と考えているピッチャーもいますが、肩や腕が脱力していると、ピッチング動作のなかで勝手に肘が上がっていきます。

肘は意識して「上げる」ものではなく、肘は「勝手に上がってくる」ものなんです。

小・中学生でオーバースローで投げるピッチャーがいますが、無理やり腕だけ上げてしまう選手が多いといいます。

正しいオーバースローは下半身に対して体幹の傾きが大きすぎるため、実は難しい投げ方といわれていて、初心者がちゃんとした指導も無しに投げるのは危険です。

背骨の角度がスリークォーターなのに、腕だけがオーバーになってしまう初心者が多く、こうなると両肩の線より肘のほうが上がり「ゼロポジション」から大きく外れてしまいます。

すると関節に大きな負担がかかってしまい、大きなケガにつながります。

ソフト千賀滉大が調子が良い理由

今年の記録的なペースで奪三振を量産するソフトバンクの千賀投手ですが、去年まで毎年のように故障(右肩痛・右肘の違和感など)に悩まされていました。

今年はフォームを変えたことで、故障をせずに順調に登板を続けています。

では、どのようにフォームを変えたのでしょうか?

千賀投手は「肘ではなく、どれだけ体を使って体を使って投げるか」を意識して投げるようになり、大きく変わりました。

千賀投手の言葉です↓↓

「日本人のピッチャーって肘を起点として投げるピッチャーがすごく多い。僕もそうでしたが、肘から投げましょうと教えられて育ってきました。

だけど、それじゃ良い球はなかなか投げられない。質も良くない真っすぐだと感じていました。

アメリカの良い投手や、日本だったら楽天の則本(昂大)さんの一流の真っすぐの投げ方を参考にしました。則本さんにもアドバイスをもらいました。

要するに、体でどれだけ放るかを意識しました。肘を使わずにどれだけ体の中心で投げるか、それを僕の中で求めています。

今年は投げた後の肩や肘の張り具合も違うし、試合後半の感じも違っています」

引用元:スポーツナビ

と語っています。

この言葉を分析すると「肘で投げる」というのは、意識が「肘(腕)」にあるので「腕が緊張して投げていたのでは?」と考えられます。

去年まで故障が多かったのは「腕が緊張していたことで、ゼロポジションから外れて投げていたから」かもしれません。

その結果、右肩や右肘の関節に負担がかかり故障したのではないでしょうか?

投げ方は変わるもの

「投げ方は変わるもの」です。

お子さんなら「成長」によっても変わります。中高生なら筋トレをすると思いますが、「筋力がつくこと」でも変わります。また「柔軟性」によっても変わることもあります。

また、その時の「体の状態」によっても変わります。

例えば、プロ野球のピッチャーでもその日によって「腕を上げた(もしくは下げた)ほうが投げやすい」ということもあると言います。

日米でも大活躍した上原浩治でも「日々フォームは変わる」と語っています↓↓↓

「セットも、ノーワインドアップも全て変えていますよ。その時、その時に合ったものを作らないといけないので。

同じフォームでずっとというのは工藤(公康=現ソフトバンク監督)さんくらいになれば別やと思うけど、僕は、フォームは日々変わると思っています。

昨日のフォームと今日のフォームは違うと思っていますし、その時、その時で対処していますよ」

引用元:東スポWeb

プロでさえ「フォームが変わる」のですから、1日前、1ヶ月前、1年前とは投げ方が変わる可能性は大いにあります。

一つの投げ方だけに こだわらず柔軟性を持って、その時その時に良いボールが投げられる投げ方を探して下さい(^^)

まとめ

4種類の投げ方のなかで、最適な投げ方を見つけるポイントは、その人にとって「”楽に”速くコントロールよく投げられる」投げ方です。

そして、4種類の投げ方のなかで一番おすすめの投げ方は断然「スリークォーター」です。その理由は

  1. 活躍しているピッチャーはスリークォーターが多い
  2. 球速&制球力&奪三振のアップが目指せる

からです。スリークォーターの腕の角度はオーバー気味・サイド気味でも大丈夫です。

しかし、投げ方より大切なのが

  • 「投げる側の腕以外の使い方」や「筋力&柔軟性アップ」
  • 投げる側の腕・肩を「脱力」させる(肩に関節に負担の少ないゼロポジションで投げるため)

これらが出来るようになると、自然と「自分に合った投げ方(腕の角度)」が見つかりやすくなります。

最後までご覧下さいましてありがとうございます。またよろしくお願い致します(^^)