捕球のコツ!世界レベルのフレーミングをするキャッチャーから学ぶ

『フレーミング』

これは『ストライクかボールか判断が難しい際どいボールを球審に「ストライク」といわせる捕球技術』といわれています。

フレーミングが優れていると下手なキャッチャーに比べ、年間で失点を30~40点防げるというデータがあります。

これだけ失点を防げると、一点を争う緊迫した試合ではキャッチャーの能力で勝負が決まる可能性も大いにあります。

スタットキャストの出現でキャッチャーの捕球まで細かく分析され「どのようなキャッチングをすれば失点を防げるのか?」が研究がどんどん進んできています。

そのためメジャーのキャッチャーの捕球技術レベルはますますアップしてきています。

今回は「メジャー式の捕球のコツ」や「メジャートップのフレーミングをするキャッチャーから学ぶ捕球のコツ」をお伝えします。

捕球のコツは最後に分かりやすくまとめていますので、最後までご覧下さい。

この捕球のコツが分かれば、他のキャッチャーに大きな差をつけられます(^^)

「フレーミング」はキャッチャーにとって重要度が高い

メジャーリーグではキャッチャーの捕球技術の一つ「フレーミング」の重要度がとても高くなっています。

このフレーミングの評価は人間の目で判断するのではなく、スタットキャストのトラッキングデータによって数値化されています。

これはどのようにして数値化されるのか?

分かりやすく説明しますと・・・

機械的に見て判定が「ボール」の球を、球審が「ストライク」とコールすればキャッチャーの評価が上がります。

逆に、機械的に見て「ストライク」の球を、球審が「ボール」とコールすればキャッチャーの評価が下がります。

もちろん全てがキャッチャーの捕球技術のせいだけではありませんが、大量のデータをもとに良し悪しをつければ「捕球技術の”高い捕手”か”低い捕手”か?」も分かると考えられます。

メジャー式キャッチャーの捕球のコツ

メジャー式キャッチャーの捕球のコツはこちらになります。

  1. できるだけ体の近くでボールを捕る
  2. 足でキャッチングする
  3. 体の正面(中心)で捕る

メジャー式キャッチャーの捕球のコツ1:体の近くでボールを捕る

捕球のコツ1つ目は

「できるだけ体の近くでボールを捕る」

一昔前の日本の教え方では「前で捕れ!」と言われてきましたが、アメリカでは「できるだけ体の近くで捕る」のが基本です。

真逆ですね(笑)

なぜ「体の近くで捕る」のがコツかといいますと、アメリカではカットボールなどの手元で少しだけキュッと曲がるいわゆる「動く球」が多く、それが最後まで見られるようにするためです。

最後まで見られるということは、確実な捕球しやすくなり「パーン!」といい音が鳴ります(^^)

いい音が鳴るとピッチャーも「良い球がいってる!」と思って喜んでくれます。これは日本もアメリカも共通です(^^)

メジャー式キャッチャーの捕球のコツ2:足でキャッチングする

コツ2つ目は

「足でキャッチングする」

わかりやすく説明しますと

「手を動かさず、下半身を動かして捕球する」

のが捕球のコツ2つ目です。

このコツを実践するには「構え方」が重要になります。

「足でキャッチングする」ための構え方は色々ありますが、特に大事なのは

「ベースの横幅の範囲」がしっかりと動ける足幅をとること

になります。

基本的に、捕球するときは両方の足裏は地面に着けたままで左右に動きます。

足幅が狭いと横に動きづらく、下手するとバランスを崩して倒れやすくなります。

メジャー式キャッチャーの捕球のコツ3:体の正面(中心)で捕る

ストライクに見せるには、この3つ目のコツがとても重要です。

捕球のコツ3つ目は

「体の正面(中心)で捕る」

です。

どのコースも体の正面(中心)で捕るようにします。

もしミットの構えた位置にボールが来なければ、手は動かさずに下半身を使い左右に重心移動して体の正面(中心)で捕球します(足裏の位置はそのままで)。

フレーミングのうまいキャッチャーは、際どい球も下半身を使って体の正面(中心)で捕球することで球審に「ストライク」とコールさせます。

メジャートップクラスのキャッチャーから学ぶ捕球のコツ

マーティン・マルドナード捕手を知っていますか?

エンゼルス時代、大谷翔平選手の女房役として活躍し日本でも有名になりました。

ピッチャー大谷選手の活躍はマルドナードのお陰といっても過言ではありません。

キャッチング技術はメジャーでもトップクラスでフレーミングの能力も超一流。

大谷選手の最大の武器である高速スプリットもしっかりと捕球してくれるなど、どんな球でも捕ってくれるので、大谷選手は安心して思い切ったピッチングができていました。

また驚くほど強肩で送球速度は140キロ以上、座り投げでも数多くのランナーを刺しています。

その超一流の守備力に惚れ込んだアストロズが2018年途中にトレードでマルドナードを獲得しました。

マルドナード捕手から学ぶフレーミングをするときの捕球のコツ

マルドナードが捕球で意識していることは

「ピッチャーが投げやすい構え方をして、ボールは目ではなく鼻で追うこと」

だと言います。

マルドナードがいうピッチャーが投げやすい構え方というのは

「ピッチャーに対して垂直になること」

です。

また、首を動かさずに目だけでボールを追って捕るのではなく、「”鼻で追って(顔をボールのいく方向に向けて)捕る”と良い捕り方ができる」とマルドナードは言います。

そして、先ほどお伝えした「どんな球も体の正面(中心)で捕球すること」がフレーミングのコツだと言い、マルドナードはこのコツを当たり前に実践しています。

ミットを構えた所にボールが来なくても下半身を使って左右に動き、しっかりと体の正面(中心)で捕球しています。もちろん、この時も手は動かさないようにします。

超一流のフレーミングで、幾度(いくど)となくピッチャーを救ってきました(^^)

低めが来たときは「肘を上げるイメージ」で捕球するのがコツ

「低めのボール球に見えそうな球をストライクとコールさせる」のがキャッチャーのフレーミングの技術の見せ所です。

メジャーでもアウトコース低めの際どいボールを、フレーミングでストライクをとってもらうとピッチャーも助かりますし、何より良いコースに「バシッ!」と決まるとピッチャーと共にテンションが上がりますよね(^^)

低めが来たとき脇を開け「肘を上げるイメージ」で捕球するのがコツだとマルドナードは言っています。

低めが来たときにミットを後ろに引いてミットだけ上げてしまうと球審は「ボールだから引いている」と思ってしまいます。

そうではなく「脇を開けて肘をクイッと上げ腕全体を上げてキャッチング」します。

フレーミングがうまいキャッチャーはマルドナードと同じように「肘をクイッ上げて」低めを捕球します。

2017年フレーミングNo.1キャッチャーのタイラー・フラワーズの捕球のコツ

2017年フレーミングで最もストライクを稼いだ名キャッチャーのタイラー・フラワーズ捕手(アトランタ・ブレーブス)の捕球のコツをご紹介します。

タイラー・フラワーズは、フレーミングに対しての考え方が他のキャッチャーと違います。

フレーミングをする目的として、よく言われるのは「ボール球をストライクに見せるため」で、いかにして「際どいボール球をストライクに見せよう」と考えているキャッチャーが多いのですが・・・

フラワーズの場合は違います。

フラワーズはその目的を「ストライクをストライクと判定してもらうため」と考えています。

フラワーズはその理由をこう語ります。

(ボール球をストライクにしようと)球審をだまそうとは思っていない。

勝負をわける投球は常にストライクゾーンギリギリになるから、ストライクを絶対にボールと判定されたくないからだ!

この考え方はよく分かります(^^)

ストライクを確実にストライクと判定してもらうためには、捕球時に

「ミットが流れないようすること」

が大事だとフラワーズは考えます。

ミットが流れないようにする捕球のコツ

フラワーズが考える”ミットが流れない”ようにする捕球のコツは

「ボールの勢いに負けないように、投球の軌道に体を合わせ、押し返すようにミットを止める」

ミットに入ったボールは、ボールの軌道に沿って先に行こうとします。そのため何も考えないで捕球するとミットは流れてしまいます。

流れないようにミットを止めないと、ストライクでもボールに見えてしまいます。

フラワーズの場合、投球の勢いに負けないために、まず「ミットと位置と体の位置」を考えるようにしています。

例えば、外角低めに外れていく軌道の場合は、その軌道の先で「ボールと逆方向」にミットを構えます。

そしてミットを逆方向に押し返すようにタイミングよく力を加えます。

するとミットにボールが入った位置でピタッと止めることができるのです。

捕球技術が高いキャッチャーと低いキャッチャーの差は約30㎝にもなると、フラワーズは力説します。

例えば、正しい捕球でストライクゾーン低めギリギリのボールを止めればストライクゾーンから約15㎝上に収まります。

ミットが流されてしまうとストライクゾーンから約15㎝外れてしまいます。

この差が約30㎝になります。大きいですよね(>_<)

ミットが流されてしまうと、ストライクギリギリでもボール判定される可能性が高まり危険です(>_<)

長身193㎝のフラワーズの低めの捕球のコツ

これは背が高いキャッチャーのための低めの捕球のコツです。

フラワーズは身長193センチの長身のため低めの球を受ける時に力が入りにくく、低い球のフレーミングが得意ではありませんでした。

その原因は構え方にありました。

以前はピッチャーが投げやすい大きな的になるように、足裏をしっかりと地面に着け膝を立てるという、メジャーのキャッチャーでよく見る普通のオーソドックスな構え方でした。

この構え方は悪くはなかったのですが、長身のフラワーズの場合低めの球をフレーミングするには、理想的な構えではありませんでした。

この構えでは、低めの球を捕るときに力が入りにくく球の勢いに負けてミットが流れてしまいました。

試行錯誤の結果、現在は

「片足の膝を地面に着いた重心が低い構え」

になっています。

重心を低くした構え方のおかげで本来の筋力が発揮できるようになり、低めのフレーミングが得意になりました。

この構え方がフラワーズにとって、球審に「ストライクを確実にストライク判定してもらう」ために一番大事な役割を果たしています。

オースティン・ヘッジズの捕球のコツ

2017年フレーミングで稼いだストライクの数が第3位のサンディエゴ・パドレスのオースティン・ヘッジズ捕手。

次はヘッジズ捕手の捕球のコツをご紹介します。

ヘッジズ流!高めと低めの捕球のコツ

ヘッジズ流の高めのストレートの捕球のコツは「胸を張って体の近くで捕球する」です。

このように捕球するとストライクに見えやすいとヘッジズは言います。

そしてヘッジズ流低めの捕球のコツは「ミットを上げながら捕球する。そしてキャッチしたあとは親指をボールの下でキープする」です。

ミットを上げながら捕球するというのがコツで、捕球した後に決して動かしてはいけません。

そしてキャッチしたあとは親指をボールの下に置いておきます。

手首を寝かせて上からミットをかぶせては絶対にいけません。

ヘッジズがフレーミングで最も大事にしていることは

重要なのは本当に小さな動きだよ。そして静かにスムーズにね。

と言っています。

フレーミングの捕球は目立った大きな動きはなく「小さく・静かに・スムーズ」がとても大事です。

捕球と同時にミットを内側(ストライクゾーン)に動かすのがコツ

「捕球するのと同時にミットを内側(ストライクゾーン)に動かす」

フレーミングの捕球のコツです。

基本的にフレーミングをするときは、ストライクゾーンの外側から内側に向けてミットを動かします。

これはストライクゾーンの外側にミットが流されないようにするために非常に重要です。

フレーミングNo.1キャッチャーのフラワーズは「ボールの勢いに負けないように、投球の軌道に体を合わせ、押し返すようにミットを止める」と表現していました。

マルドナードは、低めは「肘を上げるイメージで捕球する」と表現していました。

ヘッジズも、低めは「ミットを上げながら捕球する」と表現していました。

3人とも捕った後に内側に動かすのではなく、内側に動かしながら捕球するのでミットが全く流されません。

こうすると「ピタッ」とミットを止めることができ、球審に正しくストライク判定してもらいやすくなります。

ここで注意してほしいのは、初めにミットを内側に置いておき、そこから外側に持っていって内側に持ってくるキャッチングです(内→外→内はダメ)。

これはダメです!

初めから外側にミットを置いておき、捕球時に内側に持ってくることが大切です(外→内が◯)。

フレーミングもお手のもの!捕球のコツを掴むためのメジャー式捕球練習

フレーミングの捕球のコツを掴むためのメジャー式捕球練習をご紹介します。

今からご紹介する捕球練習は、捕球のコツを掴むためにメジャーでよく取り入れられています。

それは、グラブを外して「素手で捕る」捕球練習です。

基本姿勢(ベース分の広さを自由に動ける足幅で構える)をとり、数メートル先から下投げで投げてもらい、素手でキャッチングします。

インコースやアウトコースなどあらゆるコースを素手で捕ります。

素手での捕球練習は、まず五本指で捕るようにします。

そして、上級者になってくると2本(親指・人差し指)だけで捕ることができるようになります。

また薬指・小指でボールを持った状態で、ほかの3本指でキャッチングする捕球練習もあります。

これは薬指・小指でボールを持っているので、手の平の捕球する面積が狭くなるために難しくなります。

ミットは捕球する面積が大きいのでボールが捕りやすいですが、ミットよりも小さい素手で捕るのは当然ながら難しくなります。

しかし素手で完璧に捕球できるようになると、捕球のコツが掴め「ミットの芯」で捕れるようになります。

素手キャッチは押すように捕ってしまうと落としやすくなるので、うまく捕球するコツは「ボールの勢いを吸収するように捕る」ことです。

捕球するタイミングが合わないと指先に当たってしまい捕れません。

捕る前にミットの芯をピッチャーに見せて、ボールがミットに入ってから掴むイメージで捕ると上手に捕球できます。

とりあえずピッチャーの球を捕球しまくる

マルドナード捕手は「素手で捕球できるようになれば、ミットで捕球するのは簡単」だと言います。

そして、ミットをつけての練習は「ブルペンで実際にピッチャーの球を数多く受けることが大事」だと力説します。

マルドナードは、ボールの軌道をしっかりとイメージして捕っています。

軌道をイメージするコツは、とにかく多くのピッチャーの球を数多く捕って「軌道を覚えることが大事」になります。

まとめ

「メジャー式の捕球のコツ」や「メジャートップクラスのキャッチャーから学ぶ捕球のコツ」をお伝えしました。

メジャー式の捕球のコツはこちら↓↓↓

  1. できるだけ体の近くでボールを捕る
  2. 足でキャッチングする
  3. 体の正面(中心)で捕る

そして、フレーミングは「ミットが流されないようにする」のが大事です。

ミットが流されないためには「ボールの勢いに負けないように、投球の軌道に体を合わせ、押し返すようにミットを止める」のが捕球のコツです。

ミットの動かし方は「ストライクゾーンの外側→内側」が基本で「捕球しながら同時にミットを動かす」のがコツです。

低めは「肘を上げるイメージ」で捕球し「キャッチしたあとは親指をボールの下でキープ」します。高めは「胸を張って体の近くで捕球」します。

こうすると、際どい球をストライクと判定してもらいやすくなります。

フレーミングは「小さく・静かに・スムーズ」が大事です。

そして捕球のコツを掴むためには「素手での捕球練習」と「とにかくピッチャーの球を捕りまくる」です。

とにかく捕球練習を多くして、今回お伝えしたことを色々試してコツを掴んで下さい。

最後はNo.1のフラワーズの言葉で終わりたいと思います。

フレーミングとはキャッチャーとしての誇りを感じる技術です。キャッチャーだけに託された技ですからね。

最後までご覧下さいましてありがとうございます(^^)またよろしくお願いいたします(^^)

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