硬式でバッティングの飛距離が伸びない三大原因とその解決法!

軟式野球から硬式野球に変わり「硬式は打っても飛ばないからバッティングの飛距離が落ちた」と言う意見を聞きます。

しかし反対に「硬式に変わってからバッティングの飛距離がアップした」という意見も聞きます。

なぜ硬式に変わるとバッティングの飛距離が落ちる人と伸びる人がいるのでしょうか?

今回は「軟式と硬式はどちらのほうが飛距離が出るのか?」「なぜ硬式でバッティングの飛距離が伸びないのか?」そして「硬式でのバッティングの飛距離を伸ばすための練習」などをお伝えしたいと思います。

リトルやシニア、高校野球で硬式になりバッティングの飛距離がなかなか伸びない人は必見です。強豪高やプロ野球選手がしている練習もご紹介します。

硬式と軟式のボールの違いとは?

硬式ボールは硬球とも言われます。

コルクやゴムに糸を何重も何重も巻き付けて、そしてそれを牛革で覆って縫い合わされ、その縫い目は108個と決められています。

大きさや重さ(重さ141.7~148.8g、周囲22.9cm~23.5cm)はリトル・中学硬式・高校野球・プロ野球とも同じです。

軟式ボールは軟球ともいわれ、中は空洞でゴムなどがボールの素材に使われています。

2016年12月1日に全日本軟式野球連盟と野球ボール工業会から軟球の規格が変わると発表されました。

その概要は、従来の一般向け「A号」と、中学生向け「B号」を統一し、新たに「M(メジャー)号」とする。

直径は72ミリ(プラスマイナス0.5ミリ)、重さは138グラム(同1.8グラム)。

中学生にとっては2ミリ大きく、3グラム重くなる。

小学生向けの「C号」は「J(ジュニア)号」になり、直径は1ミリ大きい69ミリ(同0.5ミリ)、重さは1グラム重い129グラム(同1.8グラム)。

…次世代ボールには、選手が軟式野球からスムーズに硬式野球に移行できるような工夫も施した。

軟式ボールの内部は空洞で、ゴム製なので、コルクの芯を毛糸や木綿糸で巻いた硬式ボールに比べて2倍近く弾む。

「軟式ボールは弾みすぎる」という声が根強いことに配慮し、生ゴムと化学薬品の配合を変えて強度を高め、ボールを硬くして弾みを抑えた。

ひときわ目を引くのが表面のハート模様だ。模様部分の面積が広くなったことで空気抵抗が減り、飛距離が出るようになった。

…M号は18年度の大会から使用される予定、J号も製造体制が整い次第、導入される。

画像引用元:毎日新聞

小中学生にとっては、重さも大きさもアップしました。その理由は「小中学生の体格(身長・体重など)が大きくなったから」だといいます。

硬式と軟式はどちらのほうが飛距離が出るのか?

簡単にいいますと、力がありスイングスピードが速い人の場合のバッティングの飛距離は「硬式>軟式」となります。

反対に力がなくスイングスピードが遅い人の場合のバッティングの飛距離は「硬式<軟式」となります。

だからプロ野球選手クラスでは、確実に硬式のほうが飛距離が出ます。

ほとんど同じ形の硬式と軟式のボールがバッティングの飛距離に関係してくるのは「打って飛び出す時のスピード(初速)」と「重さ」といわれています。

硬式と軟式のボールの「重さ」はちょっとしか変わらないので、バッティングの飛距離に1番関わるのは「打って飛び出す時のスピード(初速)」です。

軟式はバッティングの際に変形しやすく、変形すればするほど反発力を減少させてしまいます。そのためスイングスピードが速くなればなるほど変形が強くなり、どんどん反発力が無くなっていきます。

硬式はほとんど変形しないため、バッティングはスイングスピードがあればあるほど硬式の方が反発力が強くなり「打って飛び出す時のスピード(初速)」が速くなっていきますので飛距離が伸びていきます。

しかしボールに加わる力が小さい場合は、軟式ボールの変形するというデメリットが消えますので、硬式よりも少し軽い軟式のほうが「打って飛び出す時のスピード(初速)」が速くなり飛距離が伸びます。

大まかな計算では「打って飛び出す時のスピード(初速)が100km/h以上」で硬式ボールを打ち返すことができる人は、硬式のほうが飛距離が出るといわれています。

体重が増えパワーがついてくる高校球児クラスになると硬式のほうが、バッティングの飛距離がアップするという意見も多く聞きます。

しかし昔に比べ軟式のバットがどんどん進化し、高機能バット・ハイテクバットと呼ばれる「飛ぶバット」がでてきています。

軟式ボールの変形を抑え、高反発を実現できる素材を使うなど、軟式野球のプレーヤーたちの飛距離アップに貢献してくれています。

硬式でバッティングの飛距離が伸びない人の原因は?

中学や高校で硬式ボールを使うようになってから、バッティングの飛距離が思ったように伸びない人がいます。

なぜ硬式でバッティングの飛距離が伸びないのか?理由はいくつかあります。

  1. バットの「芯」に当たってない
  2. ボールにバックスピンがかかっていない
  3. スイングスピードが遅い

大きく分けてこの3つがあります。

1,バットの芯に当たってない

硬式は重くて固いためバットの「芯」に当たらないと飛距離が出ないといわれています。

硬式は固いのでバットに当たった時の衝撃が強くなります。体に当たると軟式より硬式の方が痛いですよね(>_<)

バットの根っこや先っぽに当たると衝撃が強いため、手がしびれたり痛くなったりした経験がある人も多いと思います。

しかし不思議なことにちゃんとバットの「芯」に当たると衝撃が少なくなり手が痛くならず気持ちよくバッティングができ、飛距離が伸びます。

2,ボールにバックスピンがかかっていない

硬式は「ボールの中心の少し下」を打つとバックスピンがかかり、上向きの力が加わりバッティングの飛距離が伸びていきます。

スイングスピードにより、ボールの中心の何ミリ下か違うようで、プロ野球選手の平均は140キロ台といわれており、これくらいのスイングスピードなら「ボールの中心の7ミリ下」を打つのが1番飛距離がでます。

スイングスピードが速くなればなるほど、ボールの中心に近づくといわれ、例えばメジャーではスイングスピード168キロのバッターがいますが、この人は「ボールの中心の2ミリ下」で最もホームランが打てるようです。

しかしボールの中心に近づくほどバックスピンは少なくなります。

軟式では硬式の同じようにボールの中心より下を打ってしまうと、ボールが変形してしまいフライアウトになってしまいますので、硬式野球から草野球(軟式)に変わった人は内野フライばかり打ち上げてしまうという話はよく聞きますよね(^^;)

ホームランバッターや長距離砲は大きく分けて

  • パワータイプ:反発力で、より距離を伸ばすタイプ
  • スピンタイプ:バックスピンをかけて、より飛距離伸ばすタイプ

に分けられます。パワータイプとスピンタイプの境界線はスイングスピード155キロ前後といわれています。しかし170キロを超えると「ホームランは増加するのではなく減少する」らしいです。

170キロを超えるとインパクトの衝撃が強すぎて、硬式のボールでも変形しすぎ反発力が弱まるからです。

とは言ってもそこまでのスイングスピードはムリなので気にしなくてもいいと思います(笑)

プロ野球選手では平均140キロ台といわれていますのでパワータイプよりもスピンタイプが多いようです。

プロ野球で140キロ台で何度もホームラン王になっている選手も多くいます。その選手たちはボールにうまくバックスピンをかけてホームランを量産しています。

しかし最近は、昔に比べ食事量が増えたり筋トレをしたりするなど選手の体格が良くなりパワーアップしてるので、これからはパワータイプが増えてくるかもしれません。

3,スイングスピードが遅い

スイングスピードが遅いと、バッティング時にボールに与える力が弱くなるので、当然バッティングの飛距離は伸びません。

スイングスピードが速くなると、バッティング時にボールに与える力が強くなり、それにともない飛距離が伸びます。

ホームランを打とうと思えば90メートルは飛距離が必要になり、ちゃんとバットの芯で打てたてとして、スイングスピードは最低120キロ必要といわれています。

また軟式から硬式野球に進むと、バットも重くなりますので、軟式と同じように振っても力がないので、思ったように速く振ることができません(>_<)そのためパワーアップが必要になってきます。

硬式のバッティング飛距離を伸ばすための練習

1,芯に当てる練習

まず「バットの芯に当たっていない」という人は「芯に当てる」練習が必要です。先ほどお伝えしたとおり、硬式球は芯に当たならないと飛距離が伸びません。

芯に当てるコツはバッティングする前にバットの「芯を見つめる」ことが大事になります。

「芯を見つめる」と、脳が「ここが芯である」と「芯の位置」を記憶します。

イチローは構えに入る前に、身体の横に手を伸ばしてバットの先を見つめ、その後に先のほうを見つめます。イチローは「動体視力を上げるため」と言っていますが、イチローの脳では同時に「芯の位置」を記憶しています。

実際に、この「芯を見つめる」という動作をしているプロのバッターはよくいます。

そして硬式に変わる前から、木や竹のバットでバッティングをするのも「芯に当てる」練習になります。

木や竹のバットは「芯の部分がせまい」「反発力もない」ので、ちゃんと芯で打たないと手がしびれたり、全然飛距離が出なかったりします。

そのため「芯に当てる技術」が必要になりますので、バッティング技術向上につながります。

また反発力もないので、しっかりと押し込んで、しっかりと振り切る必要があります。

そのため「正しいバッティングフォーム」が身に付き、バッティングの飛距離アップが目指せます。

しかし芯をはずすと手がしびれて痛いからといって、力を抜くのは良くありません。

しっかりとフルスイングしましょう!

金属バットは「芯の部分が広い」「反発力がある」ので、多少根っこや先っぽでも手がしびれにくく飛距離も出るので、金属バットに頼ってしまうとバッティング技術の向上が難しくなります(>_<)

本気でバッティング技術向上を目指す人は「木や竹のバット」でバッティング練習するのがおすすめで、多くのプロ野球選手やその指導者も「できるだけ早い時期に木や竹のバットを使うこと」をすすめています。

2,ボールにバックスピンをかける練習

それはボールの中心より下をミートしてフライを打つ練習をすることです。ホームランバッターはバックスピンをかけるために、フライを打つ練習をしています。

当然ですがホームランや飛距離を伸ばすには、フライを打たなくてはいけません。それにはロングティーがおすすめです。

ボールの中心の何ミリ下を打てばいいと分かっていても、それを実行するにはプロでも難しいんです。

何度も何度もロングティーをして、ボールの「どこ」を「どの角度」で打てばバッティングの飛距離が伸びるのか感覚を掴むしかありません。バッティング練習あるのみです。

ロングティーは打球が「どの角度」で「どの方向」に「どれくらいの飛距離」飛んだのかが一目で分かりますので、いろんな分析ができますよね。

2年連続トリプルスリーを達成した山田哲人は「ティーをしないと試合に挑めない!」というくらいティーバッティングを大切にしており、試合前に毎回11種類のティーバッティングをしています。

山田哲人は体重が軽いですが「ホームランバッターになりたい」と人一倍願っており、ホームランがどうしたら打てるか常に考えています。

プロ入り当初バッティングの飛距離があまり伸びなかったときは、ボールをミートしたときに、バットがボールの上を通過していたのでゴロが多かったそうです。

そこでミートしてから「バットをボールの下に入れる」と意識するようになりました。

このように意識するようになってボールにバックスピンがかかることで、打球に上向きの力が加わり打球の角度の上がるようになったそうです。

このコツを掴んでからバッティングの飛距離を格段に伸ばすことに成功し、その後ホームランを量産しています。

つまり山田哲人もバックスピンをかけて飛距離を伸ばしてるんですね(^-^)

硬式ではバックスピンをかけるほうが飛距離が伸びますが、軟式ではボールの中心を打ち抜いてバックスピンをかけないほうがバッティングの飛距離が伸びます。

3,スイングスピードを速くする練習

「スイングスピードを速くする」おすすめの練習は「常にフルスイング」「筋トレ」「軽いバット・重いバットのスイング」です。

「常にフルスイング」は、ただやみくもに振り回すのではなく、頭を動かさず回転軸がブレないように下半身主導でフルスイングすることが重要です。フルスイングするほうがミートしやすく、飛距離が伸びヒットやホームランが多くなります。

「筋トレ」は、もちろん全身を鍛えたほうが良いのですが、特に重要なのは「下半身の筋トレ」です。バッティングは地面を強く蹴る、強い下半身が必要になります。筋力があるほうが確実にスイングスピードは速くなります。

「軽い・重いバットのスイング」は重さ選びが重要で「12%軽い・12%重いバット」が最も効果的といわれています。例えば、普段使ってるバットが900gなら”約800g”と”約1000g”のバットです。

軽いバットで神経系を鍛えスイングスピードを速くし、重いバットで筋力を鍛えることができます。この繰り返しでスイングスピードが速くなるのは、科学的に証明されています。

まとめ

まとめますと硬式でのバッティングの飛距離が伸びない原因は

  1. バットの「芯」にボールが当たってない
  2. ボールにバックスピンがかかっていない
  3. スイングスピードが遅い

で、これらを解消するには

  1. バットの芯を見つめ、木や竹のバットでバッティング練習する
  2. ロングティーでボールの中心より少し下をミートして、フライを打つ練習をする
  3. 下半身中心の筋トレをして、軽いバット・重いバットでスイングを繰り返し、素振りやバッティング練習では、常にフルスイングを心がける

です。これらの練習をすることで硬式でのバッティングの飛距離がどんどん伸びていきます。頑張って下さい(^-^)

最後までご覧いただきありがとうございます。皆様が今よりも良くなるように願っております。

また宜しくお願い致します。

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