少年野球のピッチャーのアイシング!子供をケガ・故障から絶対守る!

少年野球時代の過ごし方はすごく大切です。この時期は身長や技術などよく伸びる時期ですが、しっかりと身体ができていないためケガや故障もしやすい時期でもあります。

少年野球の子供たちには、プロ野球選手・メジャーリーガーになりたいという夢を持っている子もたくさんいるでしょう。

将来のプロ野球・メジャーリーグを担う大切な子供たちの親御さん毎日ご苦労様です。

少年野球でもケガが絶えませんね。肩や肘に痛みのある子供たちも多いと思います。しかし間違った対処をすると治りが遅くなるばかりか、さらに悪化する場合もあります。

今回は「少年野球のピッチャーのアイシング」や「ケガ・故障しないための習慣」についてお伝えいたします。ご参考にしていただいたら幸いです。

「ピッチャーのアイシング」も今回で最終回になります。

前回「ピッチャーのアイシングの「悪」!?その1」をお伝えしましたが、まだ続きがありますので、前回伝えきれなかった部分をお伝えしたいと思います。

ピッチャーのアイシングの「悪」!?その2「痛みと炎症」について

炎症が起こると、次々と周囲の細胞を巻き込み炎症が広がり、ケガの範囲が広がったり「痛み」が出たりします。

でも・・・やっぱり「痛み」は身体からの「警告と修復のサイン」であり、これらのサインをなくすのは良くありません。

「痛み」は大切な反応なのです!

この修復するための過程をなくしてしまうと、早期回復ができません。この過程を邪魔をするものとは冷やすこと・・・それは・・・アイシングです(>_<)!

ピッチャーは痛いところがたくさんあるのか、よくアイシングをします。

アイシングをしながら痛いところを圧迫することで、血流が悪くなります。すると血液中の発痛物質や発痛促進物質が患部に行かなくなり、さらに神経的に興奮をおさえてくれるのでダブルで「痛み」を緩和してくれます。

しかしアイシングをして「痛み」を抑えると、脳は間違って

「痛くないの?それなら栄養や修復物質を運ばなくてもいいよね!」

と判断してしまうのです(>_<)。

よってアイシングで「痛み」は治まってきますが、それと同時に血流が悪くなるので血液の中の「栄養」「修復物質」も抑えられてしまいますので回復が遅れます。

そのため我慢できる「痛み」ならアイシングしない方が早く治ります。

またケガをすると「炎症」を起こしますが、腫れるし痛いし「悪いもの」だと思っている人も多いのではないでしょうか?

この「炎症」も治る過程で、身体に必要な非常に大切なものなんです。簡単にいうと「炎症とは、

「ケガした場所を治すためのカラダの反応で、ケガした場所を掃除して、修復するための様々な物質を届ける働き」

をします。

だから「アイシングで炎症を抑えようとする」→「血流が悪くなる」→「修復物質が届かない」→「治りが遅くなる」となります。

少年野球でも肩や肘の「痛み」の訴えをよく聞きますよね。しかし身体は意味があって「痛み」や「炎症」を起こしているのです。

身体からの声に耳を傾けてあげて下さい。

ピッチャーのアイシングの「悪」!?その3「疲労回復」について

少年野球の子供たちからプロ野球選手までアイシングの効果で一番期待しているのは、やっぱり「疲労回復効果」ですよね。

アイシングによって血流を悪くしたあとに冷やすのをやめると、その後「一気に血流が良くなり勢いよく疲労物質が流れる」といわれています。

しかし、もともと血流には調整機能があるので、患部に血液がいかなければ他の場所へしっかりと流れていきます。

冬の寒い日に外に出て寒さで手が冷たくなり、その後家に帰ったとき、手の血流が一気に良くなりますか?なかなか手が暖まらず、お湯に浸けたりストーブに当たったりした経験は誰しもありますよね。

冷えて血流が悪くなったら、そう簡単には血流は戻らないのです。

そのため残念ですが「一気に血流が良くなり勢いよく疲労物質が流れる」という効果はありません。

アイシングはただ「疲労回復効果がない」だけならいいのですが、逆に血流が悪くなるので「疲労回復の邪魔をする」のです。

ではどんなときにアイシングは必要なのでしょうか?

重度の捻挫や骨折などで、かなり腫れてしまい動けないくらい痛かったり、我慢できないほど痛くて眠れないときなどはアイシングが必要です。

しかしそれより状態が軽ければアイシングをせず、修復活動である「炎症」を無理して抑えないほうが回復が早くなる可能性が高いです。

よってアイシングの効果は・・・「一時的に痛みを緩和する効果」ぐらいしかないのです。

少年野球の子供たちはたくさん練習して疲れても回復が早く、次の日にはケロッとしていますよね。大人になると回復が遅くなり、何日も疲れが取れなくて悲しくなりますよね(笑)

だからと言って「疲労回復効果」を期待してアイシングをしても、逆効果になりますので気をつけて下さい(>_<)。

ピッチャーの投球後のアイシング

ピッチャーが投げた後に発生している炎症も同様に、「修復活動」をしており、アイシングをすると「修復活動」の邪魔をしてしまいます。

同じピッチャーでも、常に肩の故障が続いているような状態のピッチャーは、普段でも炎症が起こっているため、ピッチングするたびに炎症が悪化するようであればアイシングが必要かもしれません。

しかし故障していないピッチャーの投げた後に起こる軽い炎症であれば必要ないと思います。

実際にアイシングをして、次の日に投げられなくなったピッチャーもいるというトレーナーの話も聞きます。

人間のからだは非常に合理的につくられており、症状ひとつひとつにはしっかりとした意味があります。

その意味をしっかりと理解すると、自然と正しい答えが出てくると思います。

アイシングより大切!少年野球の子供たちがケガ・故障しないための習慣とは?

上記の内容は少年野球のピッチャーにもいえることです。

投げた後にアイシングをしているのを、少年野球でもよく見るようになってきました。昔はこういう光景はなかったですよね。

スポーツショップやインターネットでも少年野球のアイシンググッズが簡単に買える時代になってきました。

少年野球でも気軽にアイシングができるようになり、投げた後は当たり前のようにアイシングする子供たちが増えてきているようです。

テレビをみていると、プロ野球のピッチャーがアイシングしている姿があります。それを見ていれば、ピッチングのあとにアイシングすることが正しいと思ってしまいますよね。

しかし最低でも少年野球のピッチャーからのアイシングは必要ないと思います。

成長してくると少しずつ球数が増え、高校生のピッチャーになると多い日は200球300球、それ以上になることもありますが、その高校生のピッチャーでも「必ずアイシングが必要!」とは言えません。

少年野球でもそうですが、最低でも高校生クラスの運動強度にならなければ、子供のうちから日常的にアイシングをするのは、あまりおすすめはできません。

しかも子供の身体を冷やすのは、もともと良くないので気をつけてあげて下さい。

とくにアイシングは子供の身体にはかなり負担が大きいので、少年野球ではアイシングよりもクールダウンを大切にしてもらいたいですね。

ちなみにアイシングには野球によるケガや故障の予防するという効果はなく、また科学的根拠はありませんので、もし少年野球でも野球肘・野球肩の予防を期待してアイシングをしているのでしたら、それは間違いになりますので注意して下さい。

少年野球の子供たちのなかには、甲子園を夢見たり、プロ野球選手、そしてダルビッシュや田中将大、前田健太みたいにメジャーリーグで活躍するピッチャーになりたいという夢を持っている子もいます。

子供たちには知識がない分、どうしても少年野球の指導者や親御さんがいろいろと勉強しなければなりません。大変だとは思いますが、頑張っていただきたいと思います。

少年野球では好きな野球がやりたかったり、親の期待に応えようとしたり、内気な性格だったり・・・その他いろんな理由があり肩や肘に「痛み」があってもピッチャーをやり続けている子もいます。

その結果、少年野球で野球人生を終える子がいることも事実です。

「痛み」は脳に

「それ以上やると危ない!動かさないで!痛いことをしないで!休ませて!」

と伝えています(>_<)。特にピッチャーやキャッチャーをやっている子は投げる球数がどうしても多くなるので、肩や肘の痛みがないか日頃から聞くようにしてあげて下さい。

しかし思春期になると親との会話も少なくなってきますので、子供たちが喋りやすい環境を作ることも大切ですよね。うちも子供がいるのでこういうことに気を付けています(^^)

そのため親が子供の様々な変化に気づいてあげることが重要ですね。

また少年野球の子供たちは、成長痛を訴える場合もあります。痛みに注意し絶対に無理させないようにして下さい。

そしてメジャーリーグの選手から少年野球の子供たちまで共通して言えることですが、アイシングよりも大切なのは「食事」「入浴(リラックス)」「睡眠」です。

「食事」に関していえば、タンパク質が一番大切です。少年野球球児の骨や筋肉の成長にはタンパク質が欠かせません。

「入浴」に関していえば、しっかりと湯船に浸かることが大切ですね。せっかちな子はシャワーだけで終わる子もいると思います。

しっかりと身体を温めたり、リラックスするためには湯船に浸かることが重要です。これが成長や修復・回復のために大切な「睡眠」にいい影響を与えてくれるのです(^^)

僕らの少年時代にはもちろんスマホなど無く、遊ぶといえばゲームをするよりも外で遊んだり身体を動かしたりするのがほとんどでした。

しかし最近の子供たちは、遊びといえば外で身体を動かすよりもゲームやスマホなどをしている方が多いので、脳が興奮状態にあります。

脳が興奮状態にあると自然治癒力が低下しますので、そういう意味でもリラックスすることはとても大切になります。

それには「入浴」も必要ですし「ゲームやスマホなどをする時間を減らす」ことも必要になります。

「睡眠」に関していえば、睡眠不足の子供たちが昔に比べ多くなっています。ゲームやスマホを寝る前にすると、脳が興奮してしまい布団に入っても、すぐに眠れなかったり睡眠の質が悪くなったりします。

人間は眠ることで成長ホルモンが出て、身長が伸びたり、身体が強くなったり、身体の悪いところを治したりしてくれます。

しかし睡眠時間が短くなったり、睡眠の質が悪くなると成長ホルモンが十分に出なくなります。

そのため少年野球の子供たちは、寝る前にしっかり入浴(湯船に浸かる)し、スマホやゲームを控え「よい睡眠」ができるようにして下さいね(^^)

特にピッチャーは他のポジションに比べ、負担が大きいのでしっかり休ませてあげて下さい!

肩や肘に負担がかからないような投げ方をしましょう!

本当にこれにつきますね(笑)

極端にいえば食事・入浴・睡眠がしっかりできていなくても、ピッチングフォームが良ければケガ・故障の可能性はかなり少なくなります。

だからピッチングフォームが悪いピッチャーは、それを修正するのが一番です。

肩や肘はそんなに強い関節ではありません。

肩や肘に負担大きい悪いフォームをしていると、どんなに身体に良いことしていても意味がありません。もし現在肩や肘が大丈夫でもいずれは故障してしまいます。

少年野球では特に気をつけてほしいと思います。なぜなら成長期の子供の身体は強くできておらず、筋肉も関節も弱いのでケガをしやすいからです。

子供はまだ身体ができていないので、身体のできあがったプロ野球選手のフォームを真似するのはおすすめできません。

ひとりひとり身長や体つき、手足の長さが違うので、ひとりひとりフォームが異なるのは当たり前です。あれこれフォームをいじると、ケガのもとです。

ピッチャーのためのおすすめのトレーニングは500mlのペットボトルに少し水(2~5cm程)を入れて、それを持ってシャドウピッチングするのです。ペットボトルは中央がくびれてる形の物が持ちやすくて良いですね(^^)

水がちょうど良い負荷になり、腕の振りが鋭くなり、関節に負担のかかりにくいキレイなフォームになります。

注意点としては、

  • 水を入れ過ぎない(負荷にが強すぎて関節を痛めたり、ムダな力が入るため)
  • 肩や肘の力を抜いて振る(スムーズに腕が振れるように)
  • そのまま投げてしまわない(手汗で滑べることがありますので、手汗をかいたら必ず拭くようにして下さい!)
  • 腕だけで投げないように身体全体を大きく使って、腕を振って下さい!

僕もこれをするようになって、腕の振りが速くスムーズになり、フォームが改善され肩や肘への負担がかなり少なくなっていくのを実感しています。

水の量を調整できるため、少年野球の子供たちから大人までできるのも良い点ですね。

まとめ

これで「ピッチャーのアイシング」について終わります。

数回にわたり、ピッチャーのアイシングの善と悪、アイシングの時間・タイミング、少年野球のピッチャーのアイシングなどお伝えさせていただきました。

ご参考になりましたでしょうか?しかしこれを信用しないで下さい(笑)

ご自身でいろいろと調べていただいて、納得してから実践してみて下さい。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

皆様が今よりも良くなることを願っております。それではまた宜しくお願い致します。

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