ピッチャーのアイシングの効果!4種のアイシンググッズ!

テレビや雑誌でピッチャーが肩や肘にアイシングしてるのをよく見ますよね。

しかし現在アイシングは賛否両論があります。アイシングは良いものなのでしょうか?悪いものなのでしょうか?

今回からはアイシングの善と悪、アイシンググッズ、アイシングの時間、アイシングのタイミング、少年野球のピッチャーのアイシングなどなど・・・

このようなことを数回にわたりお伝えいたします。アイシングについてはいろんな考え方があり、そのひとつとしてご覧いただきたいと思っています。

みなさまのお役に立てればと思いますが、信じるか信じないかはご自由にして下さい(^^)

今回はアイシングの「善」(良いところ)とアイシンググッズなどの話です。

アイシングの歴史

 近年、日本や世界で野球選手・アメリカンフットボール選手・それ以外にも様々なスポーツ選手が、運動前や運動後などにアイシングを取り入れてきました。

そして日本では、いち早く全日本男子バレーボール選手が取り入れました。

しかし日本でのアイシングの歴史は短く、取り入れてからまだ20年もたっていません。

最近ではアイシングは常識化しており、アイシンググッズも様々です。特にピッチャーが肩や肘にアイシングをして、ロボットみたいになっている映像はよく見られると思います。

ピッチャーでも練習後だけでなく、練習前や休憩の時もアイシングしている人もいます。

アイシングはなんのためにするのか?

アイシングは何のためにするのでしょうか?

簡単にいうと「炎症をおさえて、早く回復するため」といわれています。

ピッチャーをしているとケガをしたり、さまざまな痛みが出たりしますよね。これらはスポーツ外傷とスポーツ障害に分けられます。

スポーツ外傷とは、プレー中に明らかに外からの圧力や衝撃によってケガすることをいいます。たとえば衝突や転倒によるケガです。例:骨折・打撲・捻挫・肉離れ・靭帯損傷など

スポーツ障害とは、スポーツによって繰り返し負担が積み重なり、痛みなどの症状が長く続くものをいいます。

ピッチャーも球数が多くなったり、連投が続くとプレー中やプレー後に肩や肘が痛み、ひどくなると日常生活でも痛みが続くことがあります。例:野球肘(特にピッチャー)・テニス肘・ジャンパー膝・シンスプリントなど

現代医学はスポーツ外傷・スポーツ障害には、RICE処置(ライス処置)が必要であるとしています。

RICE処置とはケガした場所を

  • R:Rest(レスト)安静にする
  • I:Icing(アイシング) 冷やす
  • C:Compression(コンプレッション)圧迫する
  • E:Elevation(エレベーション)高く上げる

これらの単語の頭文字をとってRICEですね。これらは炎症を抑えることに主眼を置いたものです。

大きなケガをしたときの応急処置でRICE処置をやるのとやらないのでは回復に大きな差がでるといわれています。

今回はこのRICE処置にもあるアイシングの話になります。

アイシングの「善」こんな効果があるといわれています

まず外傷が起こると組織細胞、血管、神経が傷つきます。

このとき、傷ついた神経はダメージから「痛み」という信号を出します。

次に傷ついた血管から組織に出血が起こり、傷ついた組織・血管・神経細胞などの中に捕らえられ、血腫と呼ばれる塊となります。これが炎症です。

その時にアイシングなどをしないと、周りの傷ついてない細胞までが、炎症によって血流が悪くなります。

血流が悪くなるので、周りの傷ついていない細胞に酸素が運ばれにくくなり、周りの関係のない細胞まで酸素不足(低酸素状態)になって、最悪の場合には細胞の壊死が起こります。

そうなることで炎症が広がります。

その炎症が広がらないようにするためには早めのアイシングが必要といわれています。

アイシングをすると、

(1)傷ついた部分の周囲の血管が縮み、血流が少なくなります。その結果傷ついた部分、そして周辺の炎症が最小限に抑えられ、その後に起こる炎症の広がりも抑えられ、また傷ついた部分の回復も早くなります。

(2)アイシングの冷やす効果により、冷やした場所の体温低下がおこり、その場所の新陳代謝も低下します。そうすると炎症による酸素不足(低酸素状態)がおこっても、最小限の細胞の壊死だけで済みます。

(3)アイシングで冷やすことにより、感覚の反応が鈍くなり、その結果「痛み」が軽くなります。

とこのような効果があるといわれています。

次はケガとは違う普段の運動後や練習後のアイシングについてです。

練習には大きく分けて「技術の習得」「筋力強化」の2つの役割があります。どんな練習でもこの2つのことをすることで、どんどん上達していきます。これらは超回復理論によるものが多いようです。

トレーニングすると、運動している以上は筋肉にストレスがかかっていて、それにより筋肉は少なからず傷ついて炎症がおこり、その後に超回復すると以前より強く太くなります。

ということは筋肉の所々に、小さい規模ですがケガをしていることになり、その後アイシングすることで周りに炎症が広がらず、効果的に超回復ができるといわれています。

そのほか患部を冷やすと一時的に血管の収縮や新陳代謝の低下がおこり、そのあとにアイシングをやめたり温水につけることで、収縮していた血管が広がり血流が良くなり、その結果老廃物などを取り除くことができ回復が早くなるといわれていますが、まだはっきりとしたことはわかっていません。

あくまで選手の主観ですが、ピッチャーも投げたあとにアイシングした方が回復が早いという選手もいるようです。

ピッチャーのアイシンググッズ

現在、いろいろなピッチャーのアイシンググッズがあります。どのようなアイシンググッズがあるか代表的なものをご紹介したいと思います。

氷のう(アイシングバッグ)

氷のうはポピュラーなアイシンググッズですよね。氷のうに氷を入れて冷やしたい場所にバンテージで巻き付けるという方法があります。

プロ野球のピッチャーが肘や肩にしているのを見たことがあると思います。どこにでも使いやすく、バンテージも使いますので密着度も抜群です。

アイシング用のサポーター

これも高校野球などでよく見るアイシンググッズですね。アイシング用のサポーターにアイスバッグなどを入れて肩や肘などに装着します。

手軽に使うことができ、人気があります。しかしサイズを間違えると密着性が悪くしっかり冷やすことができず、サポーターの形が決まっており他の部位には装着できません。

値段も高いものが多く各会社が様々なものを販売していますので、サイズなどを気をつけて、選ぶときは慎重に選んでください。

コールドスプレー

これは薬局などでよく見るアイシンググッズですね。シューっとすると気持ちいいですね。コールドスプレーはマイナス温度の冷気が出ますので、同じ場所に当て続けると凍傷になりますので注意が必要です。

氷を用意するまでの応急処置によく使われ、一時的に痛みを緩和してくれますが、短時間かつ表面的な効果しか期待できません。

コールドパック

このアイシンググッズはこれからお伝えしますが、凍傷のリスクの高いものです。

コールドパックとは保冷剤の入った袋のことで「食品用の保冷剤」と「人体用の保冷剤」があります。

ケーキ屋や生鮮食品店などで付いてくる「食品用の保冷剤」は冷凍庫で凍らせると、材質そのものが0℃以下となっていることがほとんどで、この保冷剤が体に直接つくと、凍傷や霜焼けを起こす可能性高まるため使用方法には十分注意が必要です。

あたりまえですが「食品用の保冷剤」は食品に使われるもので、人体に使われるものではありません。もし使われる場合はタオルなど巻いておくと凍傷の危険は少なくなりますが、かなりリスクがありますので、おすすめできません。

「人体用の保冷剤」はアイスノンが有名ですよね。「人体用の保冷剤」は人体用に作られているので「食品の保冷剤」よりはまだ凍傷になりにくいと思われますが、0℃以下になることがあり、凍傷になることもあります。

実際に凍傷になった方の話も聞きますので、直接当てない(タオルなどで巻く)ように気をつけて下さい。

アイシングの基本は「氷」

だからこの中のグッズで一番は氷のうです。もしくはこの中にないですが、お金のかからないどこの家庭でもあるビニール袋です。

「氷」は使い方を間違えなければ、凍傷のリスクも少なく安全です。表面に霜がつきサラサラした氷は0℃以下になっているため、凍傷になる危険があります。

アイシングに適した氷は表面が少し濡れた0℃の氷です。皮膚に当てるためそこから溶けていくので凍傷になるリスクは低くなります。使う前に、少し溶かしておいたり、氷のうであれば少し水を入れるなどして下さい。

まとめ

今回はアイシングの「善」(良いところ)とアイシンググッズについてでした。

ピッチャーでアイシングされる方もいらっしゃると思いますので、基本的なことをお伝え致しました。

アイシングはやり方を間違えると危険がいっぱいです。アイシンググッズはたくさんありますが、基本的には「氷」が一番です。

次回はアイシングの「悪」(悪いところ)・アイシングの時間やタイミングなどお伝えしたいと思います。「何言ってるんだ?!」と思うところもあると思いますが、怒らないでご覧下さい(笑)。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

皆様が今よりも良くなることを願っております。それではまた宜しくお願い致します。